小平高等学校
あっという間だった!『9泊10日ホームスティ受け入れ体験』
東京都教育委員会プログラム「東京体験スクール」で来訪したオーストラリア人高校生のヴィクトリアさんが、本校生徒の家庭にホームスティ滞在をし、滞在中、小平高校の授業を受けたり、茶道・華道の課外部活動に加わって、日本の抹茶の美味しさを味わい、花をいける体験を楽しんでくれました。
以下は受け入れた生徒(初めて、外国の方を家庭で受け入れました)の感想です。
「…自分は理数系だから」「英語は苦手だから」…などと、国際交流なんてできないと決めつけないで、本当に良かった!
普段感じることのできない特別な日々がありました。
みんなにお勧めできる特別な体験を私は積むことができました。
毎日がとっても特別になり、ただ、ただ、楽しかった!思い出がいっぱいできました(泣)。I miss you so MUCH…!
オーストラリアから来てくれた、わたしのホストシスターとこの10日間を共に過ごすことで、わたしも日本の文化の良さを再発見できました。
我が家の家族の一人になってくれて、本当にありがとう!
南オーストラリア州出身の留学生は、英語の授業で、持参してくれたオーストラリアの動植物や街の様子のカラフルで珍しい特別記念切手を教室のプロジェクターで映写し見せながら、英語と日本語の両言語で出身国の美しさを語ってくれました。
一緒に通学する、お弁当を一緒に食べる、日本人の友達も招いて家庭でチョコレートファウンテンを味わう…何をしても新鮮で、あっという間の10日間…。
2人は最後までお別れができず、本校生徒は西武新宿駅まで自分のホストシスターを送っていきました。
小石川中等教育学校
平成30年12月10日から18日まで、オーストラリアから3名、フィンランドから1名の4名の留学生を受入れ、小石川生の家庭でホームステイをしました。
東京体験スクール第1日目(12月10日)
初日はBuddyがテスト明けということもあり、芸術選択のコースに参加しました。
1・2時間目は書道。4年生と一緒に挑戦します。
東京体験スクール2日目(12月11日)
放課後、華道部に参加しました。
ホームスティ先に飾ってもらえるように、ペーパーバッグの中にある空のペットボトルを花瓶にしたものに、お花をいけました。
とてもきれいに入りました。
東京体験スクール3日目(12月12日)
中3の小石川フィロソフィー3の「国際協力」の授業に参加した様子です。
最初は緊張していたものの、プレゼンテーション後の質問タイムでは、活発に話ができました。(CALL教室にて)
東京体験スクール4日目(12月13日)
留学生は東京都教育委員会主催の遠足に参加しました。
帰宅後、図書館へ読書をしに行きました。英語の本や漫画の英語版を手に熱心に読んでいました。
東京体験スクール5日目(12月14日)
本日は茶道体験を行いました。
東京体験スクール6・7日目(12月15日・16日)
各家庭で過ごしました。
15日は、ディズニーランドへ行った人や浅草などに出かけた人もいました。
16日は、都の体験プログラムに参加。
Buddyと一緒に国立能楽堂に行って、実際にお面をつけたり、原宿に行って、楽しいひと時を過ごしたりしたようです。
東京体験スクール8日目(12月17日)
明日は、お別れということで、Farewell Lunchをしました。
修了証授与式を行いました。
校長先生から修了証が授与されました。
留学生とバディが一週間の思い出を語りました。
また、フィンランドからのお土産で、サンタクロースの絵本をいただき、説明をしてもらいました。
修了証とおみやげのカレンダーを抱えています。
また、バディとホストファミリーの保護者の方も一緒に集合写真を撮りました。
また、その後、「サイエンスカフェ」に参加しました。
難しい内容でしたが、熱心にBuddyと説明を聞いていました。
東京体験スクール9日目(12月18日)
今日で、小石川ともお別れです。
午前中は、各クラスでBuddyと一緒に過ごし、お昼を食べ、荷物を持って、お別れです。
お別れの時に、バディから一週間の思い出がつまった手作りのアルバムが手渡されました。
1枚1枚にコメントがついたアルバムです。
名残惜しいですが、ここでお別れです。東京体験スクールは大成功に終わりました。
ご協力くださった皆様、ありがとうございました。いつまでもお元気で・・・・。
立川国際中等教育学校
12月10日からニュージーランド、タイより、男子2名・女子3名の留学生が立川国際中等教育学校に来ました。
今年は7月にも5名の留学生を受け入れていました。
たくさんの留学生が来てくれることで、普段の学校生活だけでは気づけない、いろいろな文化の違いを肌で感じることができる機会となっています。
今回来てくれたタイの3名の生徒は、留学中、いろいろな場面で日本語を話してくれました。
タイの高校では週5時間の日本語を勉強されているそうです。
彼ら3名だけで話す時にはタイ語で、ニュージーランドの留学生がいる時には英語、日本の生徒と話す時には日本語と、3言語を使い分けて交流をしていました。
なお、その他にも韓国語や中国語も勉強していると話していました。
タイの留学生のようにたくさんの言葉を使いこなすことは大変なことだと思います。
しかし、流暢に多言語を使いこなしている姿を目の当たりにすると本当に驚くばかりでした。
このタイの留学生との関わりをきっかけに、本校の生徒の中にも「英語以外の言語を勉強する意味について考えられた」と話してくれる生徒もいました。
「東京体験スクール」は、生徒にとって毎回いろいろな学びがある時間になっています。今後も世界との「出会い」から学べる本事業を実施していきたいと思います。
各学校での滞在期間中の様子は、以上です。
ここからは、期間中に都教育委員会が主催した施設訪問やワークショップの様子です。
杉並清掃工場及びTEPIA 先端技術館への施設訪問
12月13日(木)には、留学生達のみで、杉並区にある杉並清掃工場を訪問しました。
見学に当たっては、東京二十三区清掃一部事務組合様に御協力いただきました。
杉並清掃工場は、平成29年9月に現在の建物が竣工した新しい清掃工場です。本稼働以来、日本人だけでなく、多くの外国人からの見学も行われています。
工場の職員の方に御説明いただきながら、最新の設備を備えた工場内をすべて見学しました。
迫力のあるごみクレーンや、高熱の焼却炉などは、普段なかなか目にすることはできないため、留学生達は熱心に見入り、写真もたくさん撮っていました。
工場内は、見学者にも配慮した設備となっており、映像や英語によるガイドも踏まえたもので、清掃工場の機能やポイントがわかりやすくなっていました。環境保全の面でも先進性を有していることがよくわかりました。
また、工場内では、一般開放施設である 「ウォーキングロード」、資料室「東京ごみ戦争歴史みらい館」、環境学習施設「高井戸の里 あし湯」もあり、工場見学後もそれらを楽しむ姿が見受けられました。
東京体験スクールとしては、初めての清掃工場見学は、非常に好評であり、廃棄物処理技術の面でも先進的である東京・日本の最新の様子を見学できて良かった、との声も聞かれました
杉並清掃工場への訪問終了後は、港区外苑前にあるTEPIA先端技術館を訪問しました。TEPIAは、7月の第一回の際も訪問しています。留学生達は、非常に熱心に見学、体験を行い、日本の先端技術に触れることができました。
能体験
東京体験スクールでは、留学生に日本の伝統文化に触れてもらうことも重視しています。
12月16日(日)には、ホストファミリーの皆さんにもご参加いただき、国立能楽堂で能のワークショップを行いました。
お能の流派の一つ、金春(こんぱる)流の若手能楽師4名が、講師として紋付袴姿で本舞台に登場し、まずはお能の成り立ちの説明から始まりました。
国立能楽堂のリーフレット(日本語版、英語版)をもとに、能楽は、600年以上も演じ継がれ、日本の伝統芸能の中でも最も古い芸術の一つであること、天下泰平を祝福して奉納された舞がルーツであることなどが語られました。
次に、謡(うたい)の体験です。
言葉(ひらがな+ローマ字)の上に抑揚を示す記号を付けた楽譜を手に、能楽師の後について、全員で繰り返します。
高砂や この浦舟に 帆を上げて この浦舟に帆を上げて
月もろともに 出潮(いでしお)の 波の淡路の島影や
遠く鳴尾の沖過ぎて はや住吉(すみのえ)に 着きにけり はや住吉に 着きにけり
そして、いよいよ、舞台に上がって能衣装や面(おもて)をつける体験に移ります。
人数の関係で、今回は、各国・地域の留学生の中から1名ずつ、代表者が能舞台に上がりました。
まずは、何も付けない状態で、基本の立ち姿や、歩く時の足運びの説明です。
その他に泣く仕草や遠くを見る仕草。動きはゆっくりとしていて、ふりも大きくはありません。
能楽師の後に続いて、舞台上の留学生たちは一生懸命についていきます。座席に残った留学生や、日本人バディたちも、動きに合わせます。
基本の動きを理解できたところで、能衣装や面をつけ、もう一度、舞台の上を前後に歩いてみます。すると、動きの理由が体感できるそうです。
能面は、目の部分に小さい穴が開いているものの、実際につけると自分の目の位置に合わないことが多く、足元が見えない状態となるため、足の裏は可能なかぎり床面につけて歩くのが、安定させるコツとのこと。先ほどとはうってかわって、留学生たちの足運びも自然に慎重になります。
舞台上の留学生の感想は「面をつけたら真っ暗で怖かったけど、楽しかった」「衣装を着せてもらって初めて近くで見たけど、本当に綺麗」
そして最後に、4人の能楽師たちによる、能「羽衣(はごろも)」で一番有名な「天女が、地上に宝物を降らせながら、天高く昇っていく」シーンの舞を鑑賞し、ワークショップは終了となりました。
ワークショップ終了後は、原宿散策を行いました。
留学生は、12月17日(火)まで各受入校の生徒の自宅にホームステイし、全員無事に帰国しました。
留学生へ実施したアンケートによると、今回も概ね100%の満足が得られ、また訪日したい、友人、家族などに訪日を勧めたい、日本語の勉強を続けるモチベーションになった等の意見が多く寄せられました。
都教育委員会では、今後も、在籍する生徒が日本にいながら国際交流機会を得られ、豊かな国際感覚を醸成することができるよう、海外からの留学生の受入れを推進していきます。