平成29年度第三回東京体験スクールを実施しました(page 5)

国立能楽堂での能体験ワークショップ

東京体験スクールでは、日本の伝統文化に触れることもできる取組です。

留学生は、滞在期間中に渋谷区にある国立能楽堂を訪れました。今回は、国立能楽堂のご協力により、英語での能体験ワークショップを実施しました。

ワークショップでは、能楽師の先生から能の歴史や、能面の説明を受けた後、実際に能面の試着や、演目「老松」の読誦、能で行う“すり足”を能舞台で体験しました。

生徒たちは慣れない正座などで緊張した面持ちでしたが、能楽師の先生が優しく教えてくれたことから、徐々にリラックスしていき、楽しめていった様子が伺えました。

留学生達のアンケートの結果からも、好評価の意見が多いものでした。

ワークショップ終了後、生徒達は、近隣の原宿に移動し、東京の若者達に交じり、楽しんでいた様子でした。

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東京体験スクール参加生徒による交流イベント

今回は、東京体験スクールの実施協力団体のご協力により、留学生達の交流イベントを日曜日に実施しました。

本イベントは、留学生だけではなく、日本人のホストファミリーも交え、皆で交流を深めることを目的として開催しました。

当日は、幅広い国と地域から来日した、多様な文化を持つ留学生達が「日本ってどんなところ?」をテーマに共同作業アクティビティに取り組みました。

参加者達は、出身国・地域がミックスになった状態で、共同で意見の出し合いや、発表内容の資料作成に励みました。発表は、発表者役と聞き取り役に分かれ、各班を巡回して、それぞれの発表を聞く方法で行いました。発表時には、留学生達は、なるべく覚えた日本語を使用して発表を行い、日本人の参加者がそれを適宜フォローする形で行われました。

ホストファミリーのご家族も一緒に話し合いや発表にご参加いただき、国籍も年齢も異なる多くの人たちが同じ共同作業を行うという、東京体験スクールとしては、初めての試みが実現できました。

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カナダ大使館見学プログラム

今回は、東京都教育委員会と教育に関する覚書を締結している、カナダ ブリティッシュ・コロンビア州のご紹介により、港区にあるカナダ大使館での見学プログラムに参加することができました。

本プログラムには、カナダから来た留学生とそのバディが参加しました。

カナダ大使館から、カナダや大使館についてのプレゼンテーションを受けた後、E.H.ノーマン図書館を始めとした、大使館内を自由見学させていただきました。

特に、バディの都立校生にとって、大使館に入館することは貴重な経験でした。大使館内にあるカナダについての書物を読んだり、ゲームをしたりして、留学生とバディが一緒に盛り上がっていました。

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留学生は、12月19日(火)まで各受入校の生徒の自宅にホームステイし、日本人バディと交流の機会を持ちました。

短い期間でしたが、留学生は日本の学校生活や文化、先端技術に触れることができました。また、日本人生徒にとっては、同年代の外国人と英語によるコミュニケーションや異文化理解の機会になりました。

留学生へ実施したアンケートによると、今回も概ね100%の満足が得られ、将来日本へ留学を目指したい、等の意見が挙げられました。また、8割以上の留学生が、こうしたスタディツアーに参加する際に最も重視する点は、ホームステイができることであるとし、今回の留学時に最も満足が高かった点については留学生全員が、日本人バディとの交流、と答えました。

留学生へ実施したアンケートによると、今回も概ね100%の満足が得られました。また、様々な国や地域を訪ね、多くの人々と交流することの動機付けになったとの意見や、自国や海外で、日本で学んだことやおもてなしの心を伝えたいとの意見が今回も多く挙げられました。また、今回は、学校生活のすべてが面白く、受け入れいていただいた学校・生徒に対して、非常に感謝しているとの声がとても多く寄せられました。

都教育委員会では、今後も、より多くの都立高等学校等において、在籍する生徒が日本にいながら国際交流機会を得られ、国際理解を深めることができるよう、海外からの留学生の受入れを推進していきます。

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