都教育委員会では、外国人留学生を対象として、日本型教育の体験や日本文化、東京の暮らし等に触れることができる留学生の受入事業「東京体験スクール」を実施しています。
その第三回として、平成29年12月9日(土)から20日(水)までの12日間、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、タイから生徒61名、引率者6名を受け入れました。
事業概要
時期
平成29年12月9日(土)から20日(水)まで(計12日間)
学校滞在は、日曜日を除く12月11日(月)から19日(火)まで(計8日間)
受入校
竹早高等学校、白鷗高等学校・附属中学校、富士高等学校、井草高等学校、田柄高等学校、富士森高等学校、武蔵野北高等学校、調布南高等学校、立川国際中等教育学校、三鷹中等教育学校
派遣元国・地域
カナダ ブリティッシュ・コロンビア州、オーストラリア ニュー・サウス・ウェールズ州、同クイーンズランド州、ニュージーランド、タイ
受入形態
留学生は、ホームステイにより、受入校生徒の自宅に滞在
バディ(ホームステイ先の日本人生徒)と共に学校に滞在し、授業への参加、部活動や掃除等の日本型教育を体験
滞在中に、能体験のワークショップや原宿散策、交流イベントを実施
来日2日目に、留学生に対するオリエンテーションを実施しました。
留学生は日本に滞在するうえで必要なことを学びました。
また、様々な国と地域からの留学生が一堂に会し、ゲーム形式で、お互いの文化を理解し合いました。
この他、留学生が各学校で行う自国紹介等のプレゼンテーションに向けた最終確認も行いました。
その後、留学生はホストファミリーと対面し、それぞれのホームステイ先へ移動しました。
ここからは、各受入校の先生方にご執筆いただいた、東京滞在中の留学生達の様子の一部を御紹介します。
竹早高等学校
竹早高等学校では、3名の生徒を受け入れました。
初日、2日目が期末考査と重なり授業がなかったため、3年間の行事等をまとめたDVDによる竹早高校の紹介や、学校に近接する六義園の散策を楽しみました。
数学の授業では、恒等式の問題を解きました。
数学は世界共通。言葉があまり分からなくても、計算を解き進めることでお互いの考え方、解き方を理解し合うことができました。
部活動では、ホスト生徒が所属する茶道部等に参加し、慣れない正座をしながら、お茶をいただきました。
日本人の「わび」「さび」の精神を感じ取ってもらえたでしょうか。
様々な活動を通して、英語によるコミュニケーションを自然に行うことができました。
休み時間に、折り紙でバラを折りました。
英語の授業では、日本の行事や風習等について、留学生から質問を受け、日本人生徒が答えていました。
日本人生徒にとっても自国のことを再確認する良い機会となりました。
白鷗高等学校・附属中学校
白鷗高等学校・附属中学校では、第一回に続いて2回目の受入となりました。
白鷗生も慣れた様子で一緒に授業を受けることができました。今回は9名の生徒を受入れました。
学校滞在2日目には、4年生の「人間と社会」の授業に留学生全員が参加しました。
白鷗生が白鷗高校と日本文化について英語でプレゼンテーションをした後、留学生がオーストラリアのダイバーシティについてプレゼンテーションしました。
その後、留学生達は、オリンピック・パラリンピック教育として実施された、特別プログラム「選手村について英語でプレゼンしよう」というワークショップに参加しました。
生徒達はオリンピックの精神について学んだ後、グループに分かれて、理想の選手村をデザインし、英語で発表を行いました。
様々なアイデアを出し合うことで、オリンピック・パラリンピックについて理解を深められたようです。
この他、給食体験やJETによる上野浅草散策研修など、学校授業以外でも充実した交流を行うことができました。