平成29年度第三回東京体験スクールを実施しました(page 2)

富士高等学校

 富士高等学校では、2名の留学生を受け入れました。富士高等学校にとって、留学生の受入は今回が初めてでした。留学生は、バディと共に通常の授業に参加しましたが、英語の授業では、事前に準備をしてきた自国紹介のプレゼンテーションを高校1年の5クラスで行いました。

 2人はカナダで同じ学校に通っていることもあり、息の合ったペアでのプレゼンとなりました。質疑応答ではカナダや留学生自身についての様々な質問が出て、富士高等学校の生徒も英語でのコミュニケーションを楽しんでいました。プレゼン終了後は、富士高等学校の生徒がプレゼンの感想や2人へのメッセージを英語で書きました。

(写真9)自国紹介のプレゼンテーション

芸術の選択授業では、書道を体験しました。筆遣いを先生に一から教えてもらい、2時間続きの授業で様々な漢字やひらがなを練習しました。途中で、受入状況の確認に来校されたカナダ人の引率の先生に、先生の名前をカタカナで書いてプレゼントするなど、日本文化を体験しながら楽しい時間を過ごしました。

(写真10-1)カナダ人の引率の先生に、先生の名前をカタカナで書いてプレゼント
(写真10-2)筆遣いを先生に一から教えてもらい、様々な漢字やひらがなを練習

 放課後にも様々な活動をしました。茶道部に参加した際は着物を着せてもらい、お点前の練習をしました。また、茶道部の企画で、新宿にあるホテルで行われていたお茶会に行き、部活動で学校外の活動にも参加しました。

(写真11-1)茶道部に参加
(写真11-2)学校外の活動にも参加

 薙刀部の活動にも参加し、2時間みっちり指導を受けました。日本のスポーツを体験し、その動きや技の一つ一つに感銘を受けていたようです。「もう1回薙刀の練習をしたい」と言うほど、楽しかったようです。

(写真12-1) 薙刀部の活動に参加
(写真12-2) 薙刀部の活動に参加

 また、都教育委員会が実施しているTEEP(Tokyo English Empowerment Project)の一環である、富士アカデミー”English Café”にゲスト参加し、附属中学2年生から高校2年生までの様々な学年の生徒とアクテビティーや歓談をしました。富士高等学校の生徒にとっては、ネイティブスピーカーと英語を使う格好の機会となりました。

(写真13-1) 富士アカデミー [English Café] にゲスト参加
(写真13-2) ネイティブスピーカーと英語を使う格好の機会

 共に同じ授業を受け、休み時間や昼休みを共にしたクラスの皆と、最終日の昼休みの時間に最後のホームルームをそれぞれのクラスで行いました。留学生からは日本で感じたことや学んだこと、友人への感謝の言葉が述べられ、富士高等学校の生徒からは、英語でメッセージを書いた色紙をプレゼントとして渡しました。最後に皆で写真撮影をし、お互いに別れを惜しみながらのホームルームとなりました。

(写真14-1)最後のホームルーム
(写真14-2)最後に皆で写真撮影

 学校滞在は、8日間という短い期間でしたが、留学生2人にとって非常に貴重な体験であったと同時に、富士高等学校の生徒にとっても多くのことを学ぶことのできる時間となりました。これから先、留学生の2人はカナダで、富士高等学校の生徒は日本で、この8日間を通じて学んだことや感じたことを、それぞれの学校生活、そして人生に生かしていくことを願っています。

井草高等学校

井草高等学校では、ニュージーランドとカナダから合わせて6名の生徒を受入れました。留学生の登校初日に歓迎セレモニーを行い、井草高等学校での学校生活をスタートさせました。

(写真15)歓迎セレモニー

ここでは、ある日の留学生達の一日を御紹介します。

8:20
 毎日、留学生はバディと共に、職員室まで来て、「ジャーナル」(個人の記録・日記)を見せ、健康チェックを受け、今日の予定を確認します。
8:40~12:30
 バディと一緒に、午前の授業を受けました。英語の授業では、留学生は自己紹介及び自国紹介をして、井草生の質問を受けました。
(写真16)英語の授業で、留学生は自己紹介及び自国紹介
12:30~13:10
昼休み、ホストマザーの作ってくれたお弁当を、バディやクラスの皆と一緒に、おいしく食べました。その後、トランプ等をして遊び、クラスを越えた交流がありました。
13:10~15:00
バディと一緒に、午後の授業を受けました。LHRでは、歓迎会やお別れ会を行いました。
(写真16-1)
(写真16-2)
15:00~クラスの皆と一緒に、掃除をしました。その後、バディの部活動に参加して一緒に活動しました。夕方には、バディと一緒に帰宅しました。

最終日には、留学生から井草生へのメッセージをいただきました。

・Thank you for being so friendly and kind to me. You all made the 91/2h flight here worth it in the end. I love that Igusa let us participate in their classes and gave me a once in a lifetime opportunity that I will never forget. Thank you Igusa students.

・Hello, its Emma. Just wanted to say thanks for welcoming me into your school. I had a wonderful time, and would like to come back to visit some time. The students at Igusa are all so energetic and fun. I especially enjoyed the students of class 1-E! You guys are awesome!!! The teachers at Igusa were very kind and happily welcomed us into their classes, for that I am grateful. All the teachers were especially helpful and I was impressed at how much English everyone knows!! I loved my stay here in Japan and hope to come back. I really love it at Igusa, you guys have a great atmosphere in your school. Also, thank you to all the clubs for having us ( I know we / I were only here for a short time but I really appreciate being able to come and watch the club activities : ))!Hope to see you again!

・Dear Igusa high-school students.
Thank you very much for the kindness and positivity you have shown me over the past week. You are all responsible for the absolutely incredible time that I have had in Japan.

・Dear Igusa students.
In the time that I’ve spent here at Igusa High, I’ve been able to make many memories that I will surely cherish!
You all are really cheerful! Whenever I walked past, everyone was smiling & it made me happy. Thank you for your kindness. I am very grateful for everything you’ve done! You’re all awesome!! Please stay that way. Thank you!!

また、留学生から日本語でのメッセージもいただきました。留学生は、日本への関心が深く日本語も上手な生徒もいました。

(写真17-1)
<留学生からの日本語でのメッセージ>
(写真17-2)
<最終日 校長室にて>

本校の生徒達は、今回の受入を通じて相互理解が深まり、様々な視点を持つことの大切さと、おもしろさを肌で体験することができました。個人として、友人として、絆を深めることができたと思います。今後、この経験で得た関係を発展させて、国際社会で活躍することが大いに期待されます。

田柄高等学校

田柄高等学校では、オーストラリアから1名、カナダから1名、計2名の留学生が学校生活を送りました。

初日に留学生歓迎会を行い、ウェルカムボードで留学生を歓迎しました。田柄高等学校の国際交流委員の生徒が通訳を担当し、留学生から英語と日本語で挨拶をしてもらいました。

(写真18-1)
(写真18-2)

 留学生はバディと一緒に英語、数学、体育、音楽、書道等の授業に参加しました。
 書道の授業では、未経験にも関わらず、しっかりとした筆遣いで文字を書いていました。

(写真18-3)
(写真18-4)

 留学生交流会では、母国の自然や文化、学校生活などについて紹介をしてもらいました。
 日本とカナダ、オーストラリアの共通点や相違点を互いに学ぶことができ、貴重な時間を過ごすことができました。

(写真18-5)
(写真18-6)

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