大田区立洗足池小学校 (page 2)

JETと小学生が「東京音頭」を踊って交流!

 アメリカで日本の伝統文化を教えたい!

ケイトリン・オーワール先生の写真

ケイトリン・オーワール先生
アメリカ・ニューヨーク出身。
学生時代から日本語を学び、東京での留学経験もあって日本語が堪能。
現在のJETとしての活動は4回目の来日になります。

児童たちと東京音頭を一緒に踊ってみてどうでしたか?

ケイトリン先生:
とても面白かったです。
アメリカにはこのような踊りはないので最初は少し難しかったのですが、覚えると楽しくなりました。
私は日本の伝統文化に興味があるので、もっと習いたいですね。

日本の小学生の印象はどうでしたか?

ケイトリン先生:
みんなとても元気でした。
素直で可愛いので、話したときも楽しかったです。

普段は高校生に英語を教えていますが、今回小学生とコミュニケーションをとるうえで気を付けたことはありますか?

ケイトリン先生:
相手に合わせて、話し方を工夫することです。
今回は小学生と話すので、ゆっくり、はっきり話しました。
また、なるべく簡単な単語で、短い文章で話すように気を付けました。

今回のような活動は今後もやっていきたいですか?

ケイトリン先生:
とても楽しいので、もちろん続けていきたいです。
日本の小学生と一緒に日本の伝統文化を体験することは素晴らしいチャンスだし、良い経験になります。
私はアメリカに戻ったら小学校の先生になるつもりなので、アメリカの子供たちに日本の伝統文化を教えたいと思っています。
日本の伝統文化を知ることで、もっと世界を見るように、視野を広げるように教えたいです。

日本に最初に来たのはいつですか?

ケイトリン先生:
高等学校を卒業した平成19(2007)年の夏、友達と旅行で初めて日本に来ました。
もともと日本の歴史と文化に興味があったのですが、本を読むだけではなく、実際に自分自身で体験してみたくなったのです。

日本に来て驚いたこと、感動したことは?

ケイトリン先生:
東京は電車がとても混んでいるのにびっくりしました。
ニューヨークの地下鉄も混んでいますが東京ほどではありません。
感動したのは、電車が時間通りに来ること、そして電車や駅が汚れていなくてきれいなことですね。

日本で東京以外に行ったところはありますか?

ケイトリン先生:
京都、大阪、奈良、沖縄、日光、長崎に行きました。
私の大学時代の友達が長崎に住んでいて、彼女を訪ねた時に見た長崎はとても良かったですね。

ちなみに、日本の食べ物でお気に入りは何でしょう?

ケイトリン先生:
きつねうどんが大好きです!

続いて、洗足池小学校の宮田周二校長にもお話を伺いました。

JETとの交流は、児童たちが学んだことを生かせる場

宮田周二校長先生の写真

宮田周二校長先生
平成25(2013)年、洗足池小学校の校長に就任。
グローバル化が進む社会に対応できる能力を育むことを目指し、日本の伝統文化や外国語活動の教育に力を注いでいます。

今回はケイトリン先生と児童が東京音頭を一緒に踊りましたが、こうした交流のねらいは何でしょうか?

宮田校長先生:
児童は、外国人のケイトリン先生をお客様としてお迎えしました。
東京音頭をあらかじめ勉強し、それをケイトリン先生に伝えて一緒に踊ることが今回の交流のねらいです。
JETとの交流の場は、これまで外国語活動や国際交流の学習で児童が身に付けたことを活かす絶好の機会と捉えています。
相手に伝えることがお互いの理解を深め、お互いの国の文化の理解につながります。
そのときに大切なことは、相手を尊重することです。相手の表情やうなずきなどを見て、伝わっているかどうか感じ取れるようになってほしいと思います。

児童は、休憩時間中もケイトリン先生に積極的に話しかけていましたね?

宮田校長先生:
低学年の2年生は、「やりたい」「言いたい」「教えたい」という気持ちが非常に強いのです。
「学んだことを伝えたい」「英語を使ってみたい」という気持ちで積極的に話しかけることができたのだと思います。

低学年のうちから英語を聞く力を養う

小学生のうちから外国人と接するメリットは何でしょうか?

宮田校長先生:
小学校1年生、2年生は何に対しても関心があり、吸収する力があります。
低学年でも英語を聞く力はかなりありますので、聞いた発音で英語を話すことに抵抗感がありません。
吸収力の高いときに聞くという経験をたくさん積み重ねることは、英語力の向上に効果的です。
小学生のうちから外国人と交流する機会が多いほど、グローバル人材の育成を図ることにつながると思います。

JETと交流するにあたり、工夫していることは何でしょう?

宮田校長先生:
JETと児童一人一人がなるべく多く、直接関われる機会を作ることです。
今回は東京音頭を踊った後に、各自が主体的に質問をする時間を設けました。
児童とJETが楽しく活動できる工夫を常に考えています。

他にJETとどんな交流を行いますか?

宮田校長先生とケイトリン先生の写真

宮田校長先生:
茶道や華道、習字、落語、折り紙など様々な日本の文化を通じて交流します。
また、近くの洗足池には史跡があります。地域には、和菓子の職人の方もいます。
このような地域の文化を児童が調べ、学び、伝える活動も考えています。今後も、児童がJETとの交流を楽しむ学びの機会として、より良い活動を行っていきたいと思います。

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