都教育委員会では、日本型教育の体験や日本文化、東京の暮らし等に触れることができる外国人留学生の受入事業「東京体験スクール」を実施しています。
その第一回として、平成30年7月8日(土)から20日(水)までの12日間、アメリカ、カナダ、オーストラリアから生徒45名、引率者4名を受け入れました。
事業概要
時期
平成30年7月8日(土)から20日(水)まで(計12日間)
学校滞在は、日曜日を除く7月10日(月)から19日(火)まで(計8日間)
派遣元国・地域
- アメリカ アイダホ州・オレゴン州
- カナダ アルバータ州
- オーストラリア クイーンズランド州
受入形態
- 留学生は、受入校生徒の自宅にホームステイ
- バディ(ホームステイ先の日本人生徒)と共に学校に滞在し、授業への参加、部活動や掃除等の日本型教育を体験
- 滞在中に、日本文化体験や街散策、先端技術関連施設の訪問を実施
来日2日目に、留学生に対するオリエンテーションを実施し、日本に滞在するうえで必要なことを確認しました。
留学生達は、一人ずつ日本語で、自己紹介を行いました。
その後、留学生はそれぞれのホストファミリーと対面し、ホームステイ先へ移動しました。
ここからは、各受入校の先生方にご執筆いただいた、東京滞在中の留学生達の様子の一部を御紹介します。
白鷗高等学校
7月9日(月)から17日(火)まで白鷗高等学校では東京体験スクールプログラムを受けて、オーストラリア、クイーンズランド州から18名の留学生を受け入れました。
一日の流れ
朝自習室にバディと登校、ホームルーム(HR)後15名はサイドテーブル付きの椅子を持参し授業に参加。
基本的にバディと共に現行時間割を基に授業に参加する。
昼食はバディと教室でとる。遠足がある場合、帰校してバディと待ち合わせて共に帰宅。
時間によって清掃、部活動見学にも参加もしました!
滞在中のスケジュール
日時 | イベント |
初日 | 朝礼挨拶 |
7月9日(月) | 留学生交流団の挨拶のため臨時朝礼を実施 代表引率教員及び留学生からの挨拶と「白鷗ともだちプロジェクト」の代表が歓迎スピーチを行いました! |
7月9日(月) | 留学生登校 自習室集合、朝礼挨拶 スポーツ大会の見学に参加。教室でバディと昼食をとり、バディと帰宅。 |
7月10日(火) | 留学生登校 自習室集合 スポーツ大会の見学に参加。教室でバディと昼食をとり、バディと帰宅。 |
7月11日(水) | 留学生登校 自習室集合 午前中副校長・JET教員引率で浅草観光。帰校後昼食をとり、バディと合流。 |
7月12日(木) | 留学生登校 自習室集合 留学生は、1日遠足で東京アニメセンタ-、TEPIA先端技術館を訪問。 |
7月13日(金) | 留学生登校 自習室集合 1・2校時は中3の授業に、3・4校時は5年生の日本文化概論授業に参加。 5校時は皆でプレゼンの準備、練習。6時間目は中3のクラスでプレゼン発表。 |
7月14日(土) | 登校 自習室集合 授業、部活に参加。バディと帰宅。 |
7月16日(月) | 「海の日」 留学生 日本文化体験・原宿散策。 |
7月17日(火) | 登校 自習室集合 午前中授業 昼食-Farewell Party |
日本伝統文化の授業では将棋の時間、ポーランドの女流棋士の方の将棋デモンストレーションと講義がありました。
書道では楽しく作品を作り、囲碁ではルールを覚えて、早速対戦していました!
白鷗高等学校の生徒も「授業バディ」を中心に授業での彼らのアシストをしつつ仲良く英語で話したり、説明したりして交流に大活躍でした。
受入全体準備、歓迎からFarewell Partyの準備まで我が「白鷗ともだちプロジェクト」のメンバーが仕切ってくれました。
毎朝白鷗で彼らのホームルームから始まり、共に過ごした一週間でした!
杉並高等学校
7月9日、アメリカから、男子2名女子5名の7名の高校生が杉並高等学校に来ました。
女子生徒の皆さんは、夏のセーラー服を用意し、毎日それを着て登校し、すっかり杉高生になっていました。
7月13日午前中、吹奏楽部員と一緒に高校野球の応援をしに、八王子野球場に行きました。
とても暑い日で、相手は優勝候補の学校、大きな声で応援し、杉並高校は善戦することができました。
その日の午後、バディ、英語部などの有志でお別れ会を開きました。
最後に、杉並高校に来ていただいた記念に「SUGIKOU HAPPY」(杉高ハッピ)をプレゼントしました。
千早高等学校
今年初めて、冬のオーストラリア・クインーズランド州から3人の留学生を真夏の日本・千早高等学校に迎えました。
3人は3年生のクラスに入り英語・国語・日本史・家庭科などの授業、購買でデザートを買うなど千早高等学校の生活を満喫しました。
書道の授業に参加しました。
先生に「夏」と書いていただき、お手本を見ながら、何度も練習し作品を仕上げました。
JETの先生が考えてくださった日本文化体験プログラムで日本の餃子作りに挑戦しました。
とても時間がかかりましたが、「おいしい」「おいしい」との声が上がり満足できる味に仕上がったようです。
生け花、日本の遊び、アニメ体験をしました。
上級者の華麗な映像を見た後で挑戦したけん玉はとても難しかったようです。
日本文化の一つ百人一首に挑戦しました。
ゆっくり読んでもらい、なんとか「見つけた!」。
クラスでの最後のご挨拶は、日本語と英語で話しました。
東京は連日の真夏日で、「蒸し暑い・・・」の連続でしたが、留学生は千早高等学校での学校生活をとても楽しみました。
千早生は英語を使った日常生活を送り貴重な体験ができました。