三田高等学校は、韓国語クラブ、スペイン語クラブ等を設置しています。

韓国語クラブは、原則、毎週火曜日の放課後に活動を行っています。
平成27年度及び28年度は、都教育委員会から韓国・朝鮮語のネイティブ講師派遣を受け入れました。韓国語クラブには、1年生5人と2年生3人の合計8人が参加しました。

クラブでは、単語や文法等の語学だけでなく、文化や生活習慣に関する内容も取り上げています。
講師は、年間30時間派遣され、生徒たちは、日常会話で用いる単語・文法・発音等を学習し、基本的な自己紹介や疑問文・否定文など、実際のコミュニケーションで必要な事項を学習しました。さらに、生徒同士でのロールプレイングや、リスニング、発話練習を行うなど、積極的に活動しました。

ここでは、平成29年2月14日(火)の活動内容を取り上げます。 この日は、韓国の伝統的な正月遊びを体験しながら、講師からルールや内容、使う単語の意味や発音等を学びました。

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まずは、「ユンノリ」という伝統的な正月遊び。

これは、正月に子供から大人まで家族そろって楽しむ遊びです。
日本のすごろくに似た遊びで、サイコロの代わりに4本の木の棒を投げます。木の棒の表裏の組み合わせでコマが進む数が決まります。2チームで行われ、1チームにつきコマ(青色又は赤色)は4つ。4つ全てを最初にゴールさせたチームが勝ちというルールです。

「最後はぴったりの数が出ないとあがれない。」、「相手のコマに追いつくと、外に追い出すことができる。」など、分かりやすいルールですが、戦略を立てて効率的にコマを進める必要があるため、チームで協力してゴールを目指します。
三田高等学校でも、チームごとに作戦会議を行いながらゲームを進めるなど白熱した戦いとなりました。

生徒は、木の棒の表裏の組み合わせから、コマを進める数を韓国・朝鮮語で言うなど、ゲームを通じて韓国・朝鮮語に慣れ親しみました。

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ユンノリの次は、チェギチャギを体験しました。日本の蹴鞠のような遊びで、写真のような羽根つきの円盤を一人ずつ交代で蹴り、落とした人が負けというルールです。

その他、日本とも共通する正月遊びとして、凧揚げやコマ回し等が紹介されました。

韓国語クラブでの学習をきっかけとして、韓国語検定4級に合格した生徒を始め、「将来、海外で日本語を教えたい。」と考えて第二外国語学習に励む生徒もいます。また、実際に韓国に行って会話を実践する生徒もいるなど、当該活動をきっかけに各自で語学を学ぶだけでなく異文化理解を深めています。