大島高校の国際交流
大島高校では、地球規模で考えて地域で行動することのできるグローカル人材の育成を目指し、国際理解教育を推進しています。
自らのよって立つ場所を自覚した上で、世界に視野を広げられるよう、国際交流リーディング校として以下のような特色のある教育活動を展開しています。
本校における海外との交流事例
(1)アメリカ合衆国ハワイ州ヒロ高校との交流
伊豆大島とハワイ島は、2022年2月に姉妹島盟約60周年を迎えます。
三原山とキラウェア火山という性質の似た活火山の島という共通点や、伊豆大島ジオパークの魅力を活かし、生徒有志によるプロジェクトチームでアイデアを出しながら、今後交流活動を充実させていきます。
(2)国際優秀つばき園を活かした交流活動
本校には約380種類の園芸品種・原種を擁する椿園があり、2016年に国際ツバキ協会(ICS)により、教育機関として世界初の国際優秀つばき園に認定されました。
海外の方がお越しの際は、英語で生徒が椿ガイドを行うなどの取り組みを行っています。
(3)JENESYS2019 ジャカルタプログラムへの生徒派遣
対日理解促進交流プログラム JENESYS2019東京・ジャカルタ姉妹友好都市交流30周年プログラムに、本校生徒7名が参加しました。
学校交流、文化体験・視察などを通じて、インドネシアの文化・社会に対する理解を深めるとともに、日本の魅力の発信等に取り組みました。
(4)体験型英語学習施設訪問
2019年の修学旅行に伴い東京都教育委員会の体験型英語学習施設 TOKYO GLOBAL GATEWAY(TGG)で校外学習を実施しました。
日常から離れ、海外をイメージして作られた街並みでいつもと違う環境のなか、グローバルな世界を体験することができました。
2020年度は福島県の British Hills 訪問を計画するなど、今後も同様の学習活動を実施していきます。
本校の国際理解講演会の事例
(1)外務省高校講座(2019年7月)
外務省職員を招聘し、海外勤務の経験談や、外交・国際問題やグローバル化の潮流の中にある世界についてお話を伺いました。
異文化理解と共に、国家公務員の仕事や役割を知り、働くことについて考え、今後の自己の進路を切り拓く意識を醸成する機会になりました。
(2)「人間社会の文化の多様性~食文化から世界を見てみよう~」(2021年1月)
オンライン講演会。
発酵食品の専門家およびインバウンド向けのツアーガイドをされている講師の体験談を聞くことで、食文化の比較から国際理解を考えると共に、コロナ禍中の東京の様子などを知る機会になりました。
(3)「青年海外協力隊・アフリカ滞在記~ケニアの田舎に2年間住んでみて~」(2021年1月)
青年海外協力隊としてケニアに派遣されていた本校教員による講演会です。
国際協力の現場の様子や、青年海外協力隊の仕事についての話をしてもらいました。
(4)「グローバル時代を生きる」(2018年3月)
NPO法人全国国際教育協会のコーディネートにより、講演会およびミャンマー出身3人、ネパール出身1人、ブルキナファソ出身1人、計5名の留学生との交流をおこないました。
(5)「南太平洋の島国ツバルと、現在起きている気候変動」(2019年3月)
ツバル国環境親善大使、NPO法人 Tuvalu Overview代表理事による講演会。
南太平洋のツバルの美しい自然や生活文化を紹介する一方、現在起きている気候変動の被害、異常気象なども紹介し、その原因と解決につながるSDGsの視点や考え方についてお話頂きました。
(6)「古代船アシブネで海を渡る〜知恵をつなぐ旅〜」(2019年3月)
大型の葦船で太平洋、大西洋航海をした探検家に、実際の体験を通して感じた先人の知恵について語って頂きました。
後半は葦船作りについてのワークショップをおこない、世界中を旅してきた講演者と共に、世界の国と文化に関心を持つことの大切さを考えることができました。
(7)「マイファーム 荒地からの挑戦~農と人をつなぐビジネスで社会を変える~」(2021年7月実施)
世界と日本の農業事情を知ることで世界に目を向けると共に、わが国の食文化の魅力と特徴を理解すると共に、農業ベンチャーの雄としてビジネスの第一線で活躍している経営者の話を聞くことを通じて、アントレプレナーシップについて考える機会となりました。
以上のように、大島高校の国際交流は、SDGsやグローカルの要素も含めながら、伊豆大島ジオパークなど専門機関や地域社会と連携した多様な交流活動や講演会を実施しています。
令和3年度には、環境教育に関する教員の推進者育成のための環境省主催の「教職員等環境教育学習推進リーダ育成研修~SDGs達成に向けた教育推進リーダー育成のための環境教育・ESD実践講座~」を実施予定です。