生徒の国際交流について
1.ベトナム・ビジネススタディーツアー(ベトナム社会主義共和国・ホーチミン市)
東京都立千早高等学校では、国家ベトナム国際大学(International University)内において、現地起業家および大学教授をファシリテーターとしたPBL(Project Based Leaning)型によるビジネス研修を実施しています。
PBLとは、少人数による問題発見解決型(事例解決型・事業課題解決型)の学習方法で、与えられたミッションに対して、現地大学生と英語による実践的なコミュニケーションを取りながら、協働・協力し合い、市場調査から販売活動、収支報告などのプレゼンテーションなど一連のマーケティング活動をチームで実践する内容となっています。
2.ベトナム・ダナン・ホテルインターンシップ(ベトナム社会主義共和国・ダナン市)
千早高等学校では、私立FPT Education(FPT High School & FPT University)との連携プログラムの中で、ベトナム社会主義共和国ダナン市にあるリゾートホテルにてホテルインターンシップ体験プログラムを実施しています。
現地スタッフやFPTの学生と英語で交流をしながら、チェックイン・レストラン・ハウスキーピング・テーブルセッティングなどについてレクチャーを受け、個々に責任ある業務も引き受けました。
ホテルの仕事に触れるこうした経験はとても貴重で、しかも異国の地で苦労を重ねた分、生徒自身の世界観・視野も広がるのではないでしょうか。
3.英国研修(ウェールズ)
例年夏季休業中の2週間、バンガー大学にて、国際大学連合(IFU)主催の英国研修プログラムを実施しています。
生徒は滞在中、全てホームステイをすること、バンガー大学で特別英語プログラムやウェールズの文化、歴史等についても学ぶことができることが大きな特長となっています。
また、座学で学んだ内容をフィールドワークとして訪れることによって学びを深め、ホストファミリーとのコミュニケーションにも活かすことができるプログラムとなっています。
研修最後には日本文化を英語でプレゼンテーションをする機会があり、異文化交流の良い機会ともなっています。
4.駐日ベトナム大使館職員・ベトナム人留学生との交流
駐日ベトナム社会主義共和国大使館の教育部長ヴー・ティ・リェン・フォン様をお招きし、文化交流会を実施しています。
日本の大学に通うベトナム人留学生の方々も来校し、ベトナムの経済・交通・文化・生活様式に関するプレゼンテーションやベトナムクイズ、ベトナムの民族衣装「アオザイ」の試着体験などを実施しました。
修学旅行でベトナムを訪れる生徒たちにとって、興味を抱き異文化への関心が増した一日になったことでしょう。
姉妹校交流について
1.国家ベトナム国際大学(ベトナム社会主義共和国・ホーチミン市)(Vietnam International University Ho Chi Minh City)
修学旅行による国際交流プログラムとして、「海外大学1日留学体験」を実施しています。
同大学教授による授業体験、現地起業家による講演会、同大学学生とのグループ交流(ベトナム・日本の紹介プレゼンテーション)、キャンパスツアーや異文化体験などを行っています。
生徒たちは、現地での対話・交流を通じて、国際理解・異文化理解を深めています。
2.私立FPT大学(ベトナム社会主義共和国・ダナン市)(Vietnam Private FPT University Da Nang City)
ホテルインターンシップ時の国際交流プログラムの一貫として、私立FPT大学の学生との交流会を実施しています。
同大学学生による歓迎セレモニー、ベトナム文化紹介プレゼンテーション、アイスブレイクのためのダンス、キャンパスツアーやバディを組む学生と英語による意見交換などを実施しました。
学校と駐日大使館との交流について
1.駐日ベトナム社会主義共和国大使館との交流
令和4年6月、東京都渋谷区にある「駐日ベトナム社会主義共和国大使館」を訪問しました。
二等書記官で教育部長のヴー・ティ・リェン・フォン様にご対応いただき、和やかな雰囲気の中で、千早高校の教育活動やベトナムに関わる特別活動などについてご説明させていただきました。
1973年9月21日に日本とベトナムは外交関係を樹立し、令和5年度には外交関係樹立50周年を迎えます。これまでの日越関係の歴史・文化・生活・経済などを学習しながら、教育的分野において、その関係をさらに深化・拡大させる交流を加速させる取り組みとして、今回訪問させていただくこととなりました。
令和5年6月には、二度目の訪問を果たし、本校の取り組みの現状を共有、情報交換し、ベトナムとの外交関係樹立50周年を記念して何か新しいことができないかどうか、両国の将来に向けてお互いのアイディアについて相互理解を図ることができたと思っております。
2.駐日パラオ共和国大使館との交流
令和5年6月、駐日パラオ共和国大使館を訪問しました。
特命全権大使であるピーター・アデルバイ氏、公使参事官であるクリスチャン・エピソン・ニコレスク氏、上席事務官である小田麻実氏とお会いして、本校の取組やパラオでの現状、両国における社会課題、未来に向けての展望など、また、教育システムについても情報交換を行い、お互いのアイディアについて相互理解を図ることができました。
それにより、今後の本校でのスタディツアーを含む外部機関との連携についての計画が一歩前進する良い機会となったと感じています。
今後も引き続き駐日パラオ共和国大使館との連携を密にし、来年度の外交関係樹立30周年をきっかけとして、日本とパラオとの関係性を深める機会としていきたいと考えています。
パラオ共和国は、第二言語が英語であり、観光業が国の唯一の資源となっており、生活様式や言語等、島国である日本との共通点が多く見受けられます。
今後、現地視察を行いPCC(パラオ・コミュニティ・カレッジ)の訪問や教育大臣との面会などを通じて、実りあるスタディツアーの構築に向けて動いていきたいと思います。
生徒たちの活躍の場を広げるきっかけとなることを願っております。