2018年10月2日(火)15時から17時まで、都庁内会議室にて、東京都教育委員会とエデュケーション・ニュージーランドとのマッチングイベントとしての情報交換会を開催しました。
この情報交換会は、東京都教育委員会とエデュケーション・ニュージーランドとの教育に関する覚書による連携関係に基づくもので、ニュージーランドの学校と開催したのは初めてです。情報交換会としては、カナダ ブリティシュ・コロンビア州に続き、2件目です。
当日は、学校間交流等に関心のある東京都立の学校とニュージーランドの学校が集まり、対面で具体的な情報の交換を行いました。また、ニュージーランドへの留学生の受入れを行っている小・中・高校をサポートするニュージーランド政府関連の非営利団体「The Schools International Education Business Association (SIEBA)」にもご参加いただきました。
情報交換会の実施内容
会の冒頭には、エデュケーション・ニュージーランドのアジア地域代表であるアデル・ブライアント様より開会の挨拶をいただきました。
次にエデュケーション・ニュージーランドの駐日代表 北岡 美佐子様より「ニュージーランドの教育事情」のお話をいただきました。
このプレゼンテーションでは、ニュージーランドの初等教育から高等教育までの制度、ニュージーランドの学校における留学事情等の情報共有と、留学先としてのニュージーランドの魅力をお話いただきました。
その中で、「ニュージーランドは、多文化で多様性のある環境であることから、学習や体験を通してグローバルな視点を身に付けることが可能」とのお話もありました。
東京都教育委員会からは、「東京都教育委員会の国際教育」について、プレゼンテーションを行いました。
事例紹介
その後、ニュージーランドの学校との国際交流を行った学校や、特徴的な国際交流を実施する学校の事例紹介を行いました。
都立大泉高等学校からは、本年2月に実施した、ニュージーランドとのスポーツ交流についての報告がありました。
今回のラグビー交流は、エデュケーション・ニュージーランドの協力のもと、都立石神井高校との合同で行われたものです。
現地校との交流試合では、お互いに非常に良い刺激になったとのことです。
都立町田高等学校からは、「世界に友達を作ろう~Let’s make friends in the world~」をテーマとし、平成30年3月26日から4月4日の10日間に渡り実施した、カリフォルニアでの学生同士の交流について報告がありました。
現地では、カリフォルニア大学サンディエゴ校を訪問し、現地高校への体験入学やキャンパスツアー、現地学生とのディスカッション、プレゼンテーションを通し、学生同士の交流活動を行ったとのことです。
この他、滞在期間中には2人1組で全員がホームステイをしたり、現地での観光に加え、ビーチパーティーも行ったりと、多彩な交流活動が行われたようです。
ニュージーランドのワイヌイオマタ高校からは、都立桜修館中等教育学校との間で昨年から始まった、学校間交流についてご説明いただきました。
両校は、相互の学校訪問を実施し、ニュージーランドの民族舞踊や歌を歌う等の、双方の文化紹介を通した交流活動を続けています。
SIEBAからは、留学に係るニュージーランドの学校事情、現地の状況などについて、お話しをいただきました。
個別の情報交換
会の後半は、ニュージーランド側の学校関係者及び東京都側の学校関係者による自己紹介の後、個別の情報交換を行いました。
都立学校側がニュージーランドの学校側のテーブルを順次順番に回り、希望する交流形態や実態、今後の連携について個別に話し合ったほか、都立学校同士で国際交流の取組状況を情報交換し合う場面や、都教育委員会との間で情報交換を行う場面も見られ、盛況のうちに本情報交換会は終了しました。
参加校からは、全体的に高い満足度が得られ、ニュージーランドの学校関係者と直接対話できたことが良かった、他校の事例紹介が参考になった等の声が聞かれました。
都立の学校が、海外の教育動向や教育環境、学校情報を直接入手でき、担当者と身近に直接対話ができる機会として、こうしたイベントを今後も実施していきます。