都教育委員会では、外国人留学生を対象として、日本型教育の体験や日本文化、東京の暮らし等に触れることができる留学生の受入事業「東京体験スクール」を実施しています。
今年度第二回目として、平成29年7月8日(土)から19日(水)までの12日間、アメリカ合衆国・ミズーリ州から生徒10名、引率者1名を受け入れました。
事業概要
時期
- 平成29年7月8日(土)から19日(水)まで(計12日間)
学校滞在は、日曜日を除く7月10日(月)から18日(火)まで(計6日間)
受入校
- 杉並総合高等学校、町田高等学校、立川国際中等教育学校
受入形態
- 留学生は、ホームステイにより、受入校生徒の自宅に滞在
- バディ(ホームステイ先の日本人生徒)と共に各学校に滞在し、授業への参加、部活動や掃除等の日本型教育を体験
- 滞在中に、高尾山への登頂や原宿散策、日本文化のワークショップ等を実施
こちらは、来日2日目の留学生に対するオリエンテーションの様子です。留学生は日本に滞在するうえで必要なことを学んでいました。それぞれ日本でやってみたいことを発表し、これから始める日本での生活を楽しみにしている様子でした。
ここからは、東京滞在中の留学生達の様子を一部御紹介します。
杉並総合高等学校
杉並総合高等学校では、2名の生徒を受け入れました。
留学生達は、数学、英語、国語、体育等の授業に参加しました。
留学生達からは、あらゆる分野の授業に参加することができ、色々な体験をすることができたことが良かった、との声が聞かれました。
総合学科の特色である、自由選択科目で行う茶道の授業では、茶道の先生を学校にお招きし、生徒たちは、茶道の御点前について学んでいます。
今回留学生達は、実際にお茶をたてる体験をしました。慣れない正座の姿勢に苦労していた様子でしたが、後程実施したアンケートでも茶道体験は、非常に興味深く、奥深いものであったようです。
町田高等学校
町田高等学校では、2名の生徒を受け入れました。
留学生達は、数学や生物、英語、地理等の学校授業体験をしました。
留学生達からは、授業の内容全てを理解することはできなかったが、授業中の様子を観察するだけでも、とても楽しむことができた、との声が聞かれました。
放課後には、町田高等学校の企画で、都内の歌舞伎教室に参加し、ワークショップを行い、充実した課外活動を体験することもできました。
また、茶生花部における部活動体験も行いました。
町田高等学校茶生花部では、毎回、専門の先生にアドバイスを受けながら、盛花や自由花などを生ける活動を行っています。
当部活動は、外国人だけでなく、日本人ですら、普段はなかなか接する機会のない日本の伝統文化を身近に体験できるのが最大の魅力です。「和敬清寂」とは何か、花を愛でる心など、いろいろなことを学び養っていくことができます。
留学生達も、フラワーアレンジメントとは異なる、日本の伝統文化の世界に浸ることができ、満足されていました。
立川国際中等教育学校
立川国際中等教育学校では、6名の生徒を受け入れました。
写真は、通学初日の全校朝礼の様子です。6名全員が、全校生徒に対し、英語だけでなく、あいさつや簡単な表現を日本語で話してくれたので、とても親近感を感じたとの声が多く聞かれました。留学生達は、立川国際でたくさんの友達を作りたいと話していました。
その後、各留学生達は、数学や物理、コミュニケーション英語、現代文等の学校授業体験をしました。
留学生達からは、授業中に、クラスメイト達がわからない部分を教えてくれたので、とても嬉しかった、との声が聞かれました。
滞在期間中には、勉強の他に、体育や清掃、部活動にも参加し、日本の学校生活を幅広く体験することができました。
こちらは、通学最終日のフェアウェルパーティーの様子です。4,5年生全員が参加してブルーコートで行いました。留学生一人一人と、留学生が滞在したホストファミリーの生徒がスピーチしました。留学生と生徒双方の良い思い出となり、また将来の成長につながるきっかけになったと思います。