週末には、留学生と白鷗高等学校の生徒達とで、原宿散策を行ったほか、午後は弓馬術礼法の小笠原教場を訪ねました。
教場では、宗家一門から直垂や水干といった装束の着付けを体験したほか、礼法に則った歩射(弓術)や流鏑馬等のデモンストレーションの見学、掛け軸の拝見等を行いました。
生徒たちは慣れない正座などで緊張した面持ちでしたが、「何年くらいトレーニングすれば習得できるのか」「流鏑馬では弓と馬とどちらが重要か」など、様々な質問が出されました。
今回の留学生たちは、理数系の科目に興味があるため、東京から離れ、つくばサイエンスツアーも実施しました。
つくばでは、(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)の筑波宇宙センターと世界的なロボティクス企業であるCYBERDYNE株式会社が運営するサイバーダインスタジオに訪問しました。
サイバーダインスタジオでは、ロボットスーツ「HAL」の体験を行いました。
この体験は、留学生達にとって、今回のプログラムで一番楽しめた内容だったようです。
今回は、日本のロボティクス技術を体感できる場に多く訪れましたが、どこの場も違った、様々なバリエーションのロボティクス技術の体験が提供されたことで、留学生達の知的好奇心に対して非常に刺激を与えたようでした。
企業訪問では、ソフトバンクロボティクスの人型ロボット「Pepper」を使ったワークショップ等を汐留本社にて体験しました。
クイーンズランド州とソフトバンクロボティクスは、同州が進める、教育を含めた各分野のプロジェクトにPepperを活用することで2016年に合意したところです。 今回の訪問はその流れを受けての州政府の希望により実現しました。
会場では、社員の方より英語でPepperに関するレクチャーを受け、実際にPepperがダンスをする様子や人の動きとシンクロして動作を作れる体験などを通じて簡単なプログラミングの仕組みを学びました。また、公共施設でPepperをどのように活用できるかというテーマで、留学生がディスカッションを行い、グループごとに発表しました。留学生からは、次々とアイデアが出されました。
留学生は、6月29日(木)まで白鷗高等学校の生徒の自宅にホームステイし、日本人バディと交流の機会を持ちました。
短い期間でしたが、留学生は日本の学校生活や文化、先端技術に触れることができました。
また、日本人生徒にとっては、同年代の外国人と英語によるコミュニケーションや異文化理解の機会になりました。
留学生へ実施したアンケートによると、東京体験スクールは概ね100%の満足が得られ、将来日本へ留学を目指したい、等の意見が挙げられました。
また、8割以上の留学生が、こうしたスタディツアーに参加する際に最も重視する点は、ホームステイができることであるとし、今回の留学時に最も満足が高かった点については留学生全員が、日本人バディとの交流、と答えました。
都教育委員会では、今後も、より多くの都立高等学校等において、在籍する生徒が日本にいながら国際交流機会を得られ、国際理解を深めることができるよう、海外からの留学生の受入れを推進していきます。