ブリティッシュ・コロンビア州との教育に関する覚書に基づき、平成30年3月19日(月)、国際交流に関心をもつ教員を対象に、ブリティッシュ・コロンビア州立ロイヤル・ローズ大学国際教育部長ダグ・ハミルトン教授による異文化(間)教育に関する講演を行いました。
当日は、カナダ大使館クリスティーン・カラハン二等書記官をはじめ、在日ブリティッシュ・コロンビア州政府事務所アブロム・サルスバーグ代表など関係機関の皆様にもご出席頂きました。
今回は、都教育委員会で、国際交流を推進していることを踏まえ、異文化の生徒を取り込んだ教育環境の重要性、その際に教員や学校が留意することが望ましいこと等についてお話頂きました。
ここでは、当日のレクチャーの一端をご紹介します。
- グローバル人材育成と異文化の生徒を取り込んだ教育は相互の関連性が強くどちらも重要である
- 文化的習慣の違いから、相手の行動に対する思い込みや早合点を防ぐことが重要である
- 異文化の生徒を取り込んだ教育は、誰にとってもメリットがあるので、学校全体で取組を考えることが重要である
- 異文化の生徒を取り込んだ教育が進むと、生徒は日常のこととして多様性を認識できるようになるし、色々な角度から物事を見ることができるようになる
- 教室に異文化の生徒が居る場合、グループワークを行うことが効果的である
- 言語の壁がある場合、教員は複数の方法で指示を伝えたり、生徒からも複数の方法で意見を出させたりするよう工夫することが望ましい
- 留学生などが疎外感なく学校や授業に馴染むためには、クラスの生徒がパートナーとなって付き添いサポートする(バディ)が望ましい
参加した教員からは、高い満足度が得られました。
都教育委員会では、国際交流を推進する学校、教員の皆さんを支援するため、こうしたセミナーやワークショップを、今後も開催していきます。